ごあいさつ

このたび第22回東北緩和医療研究会を、平成30年10月27日(土)に仙台市「仙台国際センター」で開催させていただくことになり、鋭意準備を進めております。今回の大会テーマは「みんなに届く緩和ケア~エビデンスとナラティブの統合を目指して~」とさせていただきました。

本研究会の成り立ちは、東北地区における緩和ケアの普及と発展を目指して、山室会長をはじめとする諸先輩方が、あえて「医療」と「研究」という言葉を用いられたと伺っております。実際、緩和ケアの領域でも年々研究は盛んになっており、科学的根拠(エビデンス)に基づいた質の高い医療が求められています。一方で、患者さんの価値観や物語(ナラティブ)を尊重したきめ細やかなケアも重要であるのは言うまでもなく、両者のバランスの良い「統合」が理想であると考えます。エビデンスとナラティブの両面において第一線で活躍してこられた4名の特別講師のお話を拝聴し、質の高い緩和ケアをより多くの患者さん・ご家族に届けるためにはどうすれば良いか、皆さま方と語り合える機会になれば幸いです。

奇しくも本会の準備期間と並行して、日本緩和医療学会の東北支部会設立の動きがありました。同学会が各地域における活動の場を広げることを目的に「当研究会を参考にして」支部化が検討されたと伝え聞いております。私個人としては、伝統ある当研究会の物語を尊重しながら、質の高いエビデンスの学びの場として適している日本緩和医療学会と上手に「統合」していくことが重要と考え、本会において両者の在り方について議論する場も設けさせていただきます。

会員・非会員を問わず、多くの方々のご参加をスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。

東北大学大学院医学系研究科 緩和医療学分野
井上 彰

第22回大会事務局

東北大学大学院医学系研究科
緩和医療学分野

東北大学病院 緩和医療科
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